【リハビリテーション栄養の基礎知識】栄養とリハビリの深い関係

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こんにちは!

 

栄養とリハビリって深い関係があるって知ってます??

今回は、

栄養とリハビリの関係

について

改めて解説していきたいと思います♪

 

 

栄養とリハビリ

 

 

 

 

回復期病院の入院患者の栄養状態

 

 

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、

言語聴覚士(ST)の人たちは

リハビリを行うとき、患者の栄養状態は

良好で適切な栄養管理が

行われていることを想定していることが

多いです。

(興味が無い場合や意識していないこともありますけど。。。)

 

しかし、

回復期リハ病棟協会栄養委員会の調査では、

入院患者の

37.7%が低栄養状態

であると報告されていることからも

リハビリを行っている患者の多くが

低栄養状態または低栄養の恐れ

があるといえます。

 

 

低栄養状態の時のリハビリ

 

では、栄養状態が良くない時のリハビリでは、

どのようなことが起こっているのか

紹介していきたいと思います♪

 

同化と異化

 

ヒトの代謝には栄養素の

同化(合成)と異化(分解)

があります。

 

同化とは、生体内で糖質や脂質、タンパク質を合成することで、

全細胞や組織、臓器の維持に必要な過程であるといえます。

また、リハビリにおいて重要なのは、

同化がなければ筋肉などを合成できない

ということです。

 

一方で

異化とは、糖質、脂質、タンパク質などを分解して

エネルギーを得る過程であります。

この異化は、食事からエネルギーを摂取することも

生体構成成分を分解してエネルギーを得ることも指します。

特にリハビリでは、

生体構成成分を分解(=筋肉の分解)している

ことに注意が必要です。

 

つまり、低栄養状態に加え

食事摂取量が少ない場合は

身体内では異化が亢進しており、

生きるために筋肉を分解している

と考えられます。

  

一方でレジスタンストレーニングの目的は

筋肉量の増加(=タンパク質の同化)です。

この筋肉量の増加(=タンパク質の同化)には、

筋肉の原材料のアミノ酸に加え、エネルギー

が必要です。

 

しかしながら、先ほど書いたようにリハビリ病棟入院患者には

栄養状態が良くない人が多いです。

さらに食思不振患者の多くみられます。

すなわち、

飢餓状態でありアミノ酸やエネルギーが

不足している患者がたくさんいる

ということです。

 

この現状を理解せずに

低栄養患者にレジスタンストレーニングを

行ってしまう

アミノ酸やエネルギーを得るためにタンパク質を

さらに分解するので

筋肉量はかえって減少してしまうのです。

 

 

 

回復期入院患者の食事

 

回復期入院患者では、

術後の少ない食事量のままの人

多々います。

ということは、栄養状態が悪く

食事量も少ないため

異化が亢進している患者が多くいる

といえます。

 

そのため、管理栄養士はリハスタッフへ

この患者が、

・どのような食事を摂取しているのか

・栄養状態はどうなのか

・今後の食事はどうしていくのか

などの情報共有をしていく必要があります。

 

また、リハスタッフも

患者の

・栄養状態はどうなのか

・食事摂取量はどうか

などを考慮し、

栄養状態が悪く食事摂取量が少ない状態での

レジスタンストレーニングを

避けるようにしていく必要があります。

 

 

さいごに

 

いかがでしたか?

 

今回は、リハビリテーション栄養の基本のお話でした。

この記事を読んで管理栄養士やリハスタッフ、病棟スタッフが

少しでもリハビリにおける食事の重要性を

感じてくれると嬉しいです。

(もちろん、医療関係者以外の人も(*´з`))

 

今回の内容は、こちらを参考にさせていただきました♪

ぜひ、見てみて下さい(‘◇’)ゞ