管理栄養士と理学療法士 リハビリに栄養が必要な理由って何?

 

みなさん、こんにちは

こむぎです♪

 

今日は回復期の担当をしている管理栄養士である私が

実際に理学療法士さんと接するとき

どんなことを話しているのかを紹介したいと思います。

 

この記事を読んで、初めて回復期の担当をする管理栄養士さんや

リハ栄養に興味のあるリハスタッフが参考にしてくださるのはもちろん

全然栄養に興味がないリハスタッフや病棟スタッフも

栄養に興味を少しでも持ってもらえると嬉しいです。

 

 

 

 

 

管理栄養士の理学療法士

 

理学療法士とは

 

そもそも理学療法士とは、けがや病気などで身体に障害のある人などに対して

座る、立つ、歩くなどの基本動作能力の回復や維持を行うために

運動療法等を用いて、自立した日常生活が送られるように

支援するリハビリテーションの専門職です。

(日本理学療法士協会より)

 

つまり、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの

日常生活を行う上で必要な動作の改善を目指し

介入するわけです。

 

ここで重要なのが、それら動作の改善や持久力向上のために

筋力強化が必要になることが多々あるということです。

 

この筋力強化には、患者自身の栄養状態

かなり影響してくるといえます。

 

リハビリと栄養

 

患者が十分な食事を摂取できていない場合、

わずかな栄養を生きるためのエネルギーとして使用するため

筋力の向上に使用されることはありません。

 

ということは、食思不振による栄養不良患者においての

筋量向上を目指したレジスタンストレーニングはかえって

筋力低下を引き起こす可能性もあります。

 

反対に栄養状態が良くなくても

必要量以上に食事が摂取できており、

栄養状態の改善が予測される場合は、

レジスタンストレーニングも有効であるといえます。

 

このように、患者の栄養状態や喫食状況というのは

リハビリを行う理学療法士にとっても重要な情報といえます。

 

管理栄養士がリハ内容を把握することの重要性

 

また、管理栄養士も患者がどのようなリハビリを行っているのかという

確認は必要です。

なぜなら、ベッド上のリハの患者と屋外歩行を行っている患者では

リハによる消費カロリーは雲泥の差があります。

それらを把握せずにカロリー設定を行っていると

体重の低下や栄養状態の悪化につながる可能性があります。

 

そのため、日頃から患者の情報を少しでも話しておくことが重要であると

考えられます。

 

 

私が実際に理学療法士と話していて良かったこと

 

一例ですが実際にあったことを紹介します。

 

食思不振というほどでは無いのですが

いつもわずかに食事を残している患者が回復期に入院していました。

ほんとに少し主食や主菜を残しているだけで、

そんなに体重や栄養状態に影響があるわけでは無かったので、

(実際に体重も変化なし)

私は特に食事変更や栄養補助食品を用いることもしていませんでした。

 

そしてリハビリカンファレンスにて、その現状を報告しました。

そうしたところ理学療法士から筋力が増えなくて困っているとの

返答がありました。

もしかしたら、ということで

その残してしまう分の栄養補助食品を提供したところ

筋力が付き、歩行距離が伸びたのです。

 

これは一例ですし、もしかしたら

栄養補助食品を提供しなくても筋力が付いたのかもしれません。

 

ですが、このように情報を交換することで

様々な方法でアプローチすることができるのです。

 

 

反対にリハビリカンファレンスである患者の体重がかなり減っていることを

報告すると、その患者が自主練でエルゴメーターを行っていることが

分かり、その分の消費カロリーで体重が減少していたこともありました。

 

以上のように管理栄養士も理学療法士も

双方有益なことが多々みられるので、

情報交換が重要であるといえます。

 

 

さいごに

 

いかがでしたか?

 

なかなか管理栄養士養成校では、リハビリに対する栄養管理のことを

学ぶことが無いので難しいかもしれません。

ですが、回復期においては重要なことなので

管理栄養士が積極的に関わっていきたいですね。

 

個人と話すのが難しい場合は

リハビリカンファレンスに参加し、

患者の栄養状態を紹介することから始めるといいかもしれません。

 

リハビリの世界は管理栄養士からすると少し遠いですが、

手を挙げていけば、邪険にされることも無いはずなので、

これから病院に就職する管理栄養士や

初めて回復期を担当する人も積極的に話していきましょう(^^)/

 

理学療法士さんも管理栄養士を邪険にしないでね笑

 

 

では、このへんで~ノシ