【研究のすすめ】管理栄養士も論文を書こう！
突然ですが、管理栄養士のみなさん！
学会発表したことありますか！？論文書いたことありますか！？
多くの方は経験したことがないと思います。
ですが、このようなことをして来なかったから
管理栄養士の地位は変わらないのです。
今回は、私が現場に出て思ったこと
より管理栄養士の立場や賃金を向上させるために
必要なことを書いていこうと思います。
あと最後に今年度自分がやってみたリハ栄養の研究について少し報告したいと思います。
管理栄養士の立場・賃金を目指して！
なぜ研究をする必要があるのか
管理栄養士のみなさんは、自分の栄養指導でどれだけ効果が出せるか言えますか？
例えば糖尿病患者に栄養指導をしたら、だいたいこれくらいHbA1cを下げられます！
そんなことを医師に提言できますか？？
出来ないと思います。
それはなぜか。。。
データをまとめて発表している人がいないからです。
だいたい、どこの病院でも栄養指導件数やNST介入件数は報告しているんです。
けど、実際介入して数値がどうなったかという報告までしている施設はほとんど無いと思います。
この数値の報告がないから、栄養指導のオーダーを貰えなかったり、NST介入依頼が増えないんです。
だって自分が医師の立場だったら、効果があるか分からない栄養指導で患者に負担をかける位なら
確実に効果があって患者も簡単な薬に頼りませんか？
（もちろん、管理栄養士のことを理解してくれる医師の方々もたくさんいますが、、、）
こういう医師の方々に納得してもらい管理栄養士の味方になってもらうには、
私たち管理栄養士が介入することで、こんなに効果があります！って言いきれないとだめだと思うんです。
逆に薬が認められているのは、薬の効果をしっかり論文などで示しているからだと思います。
効果を示していれば診療報酬が適用されるので、自分たちの賃金にも影響してきます。
（薬剤師の賃金が高いのは、こういう影響だと思います。）
管理栄養士は、介入効果が示されていないので
診療報酬が上がっていきません。それゆえ、施設の収入に影響しないので賃金も変化しないです。
この悪循環を改善するために現場にいるみなさんがデータをまとめて発表しなければならないと思います。
今回、リハビリ病棟の入院料1の算定に管理栄養士の配置が組み込まれました。
これは、リハ栄養の分野で管理栄養士の介入による
効果が論文で出てきて認めてもらえたからだと思います。
こういうことが継続することで、管理栄養士の地位や賃金の向上に繋がると思います。
ただ、これからは、この実績について論文が出てこないと取り消しもあり得ると個人的には思っています。
栄養指導報酬も同様です。
診療報酬が上がっているが、その効果について報告が無いと
そのうち下げられてしまうと思います。
自分たちの立場を良くするためにも、まずは学会発表からで良いので
挑戦してみて欲しいと思います。
実際どんなことをしたらいいの？？
データまとめたことない人がいきなり始めようとしても正直難しいです。。
けれど、ほとんどの方は自分の出身大学があると思います。
そこの先生に相談してはいかがでしょうか？
きっとデータのまとめ方を教えてくれると思います。
また、自身が大学院の修士課程に入るというのもありだと思います。
私が現在まとめているデータの1例では、
糖尿病外来での栄養指導の効果を示すことを目的にデータ整理を行っています。
自分が栄養指導した人の栄養指導開始時と2か月後のHbA1cの数値を
栄養指導していないで薬のみ投与した人の同時期のHbA1cの数値の変化量などを比較しています。
このデータで栄養指導した人の方が
HbA1cが低下した！ってデータが出れば、自信をもって
これくらいは平均で良くできます！と医師の方々に言えるようになります。
他にも
NSTで介入した患者の体重や血液データの変化量と
介入していない栄養不良患者の体重や血液データの変化量を比較するなども行いたいと思っています。
これで、NSTで介入した方が良いというデータを示すだけで
介入依頼をしてくれる医師の人はいると思います。
（もちろん、否定的な意見を出す人もいると思いますが。）
こういう1施設のデータを学会や論文で出していき
その各施設のデータをまとめることで、国が認めてくれて
診療報酬に組み込まれることで、施設の収入が増えて
管理栄養士の賃金向上に繋がってくると思います。
まず、自分たちが動かないと何も変化が無いのです。
さいごに
いかがでしたか？
ちょっと難しい＆苦言を呈した話になってしまいました。
ですが、これから管理栄養士の立場が良くなっていくためには
必要なことだと思うので、みなさん力を合わせて頑張っていきましょう(‘◇’)ゞ
では、このへんで～ノシ
